令和元年度の全国のお米の作付割合、1位はコシヒカリ、2位はひとめぼれ、では、3位は何か知ってますか?スーパーで良く見かけるお米じゃないかな?と、なんとなく予想はつきますが、あきたこまち?ゆめぴりか?いったい何でしょう。
答えは…「ヒノヒカリ」!
全国の作付割合は、2位のひとめぼれ(9.4%)にわずか及ばず、8.4%の第3位((公社)米穀安定供給確保支援機構「令和元年産 水稲の品種別作付動向」より)。でも、このお米、お住まいの地域によって「やっぱりヒノヒカリ!」か、「ヒノヒカリって何?」と、大きく反応が分かれてしまうのです。
お米界の横綱として、「東のコシヒカリ、西のヒノヒカリ」とまで称されるほどのこのお米。もっと詳しく知りたくなってきませんか?
「ヒノヒカリ」の歴史は、九州農業の特徴から始まった
昭和の時代、九州のお米の味わいは振るわず、「鳥も食わない」とまで言われたほど。東北産のコシヒカリがどんどん幅を利かせ、九州産米の販売は伸びていきませんでした。だったら九州でもコシヒカリを作ればいいじゃない?と言いたくなりますが、そうはいきません。なぜなら、九州は温暖な気候を生かした特徴的な農業「二毛作」を行っているからです。
「二毛作」とは、同じ田んぼでお米とお米以外の作物を1年で2種類栽培すること。11月くらいから小麦や大麦を育て、その収穫後、5~6月からお米を育てていました。1年で2回収穫ができてうれしいですからね。しかし、九州の気候のもと、6月くらいからコシヒカリを育てると、温かさから背丈ばかりが伸びてしまい倒伏してしまうため、肝心のお米があまり収穫できないという問題が発生。逆にコシヒカリの栽培に適した気候に合わせると3月くらいに植え始めなくてはならず、せっかくの二毛作ができない事態になってしまうことに。
そのため、九州にはコシヒカリの栽培に適さず、その代わりとなる、6月くらいから栽培を始められ、かつ美味しいお米の品種の育成が求められるようになったのです。それが後の「ヒノヒカリ」へとつながっていきます。
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味わい最優先!九州産米の定説を覆すべく誕生した「ヒノヒカリ」。
「ヒノヒカリ」が誕生したのは1989年(平成元年)。宮崎農業試験場で10年もの間研究、育成され品種登録されたお米なのです。そして、その時の開発のポリシーがスゴい!
「ヒノヒカリ」の開発は食べた時の味わいを最優先し、倒れやすさや病気への耐性を二の次にしたのです。そのため、品種登録前の試験栽培や、登録後の初期の栽培では生産者から栽培のしづらさへの不満があがりました。しかし、収穫後精米された「ヒノヒカリ」を食べたとたんにみんなの反応は一変。6月から栽培できて、コシヒカリ並みに美味しいお米として、みんなを納得させてしまいました。ちなみに、令和元年度産米の食味ランキングでは、高知県・宮崎県(西北山間)・宮崎県(霧島)のヒノヒカリが「特A」の評価を得ています。
日本では毎年たくさんの新しいお米が誕生しています。その際、味わいを良くするためにいつも親として登場するのが「コシヒカリ」。「ヒノヒカリ」も、「コシヒカリ」と「黄金晴」を両親として交配、育成されたお米です。あれ!?そう言えば、2位争いをしている「ひとめぼれ」の親も「コシヒカリ」でしたね。
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西の横綱「ヒノヒカリ」!
育成地だった宮崎県は、古くから「日向(ひゅうが)の国」と称され、今でも県のキャッチフレーズを「日本のひなた宮崎県」とするほど、非常に太陽の光輝く地域でした。そこで命名されたのが「ヒノヒカリ(日の光)」。公募の中から選ばれたそうです。なお、当時のお米の名づけルールから、国の指定期間が育成した品種のため、カタカナ名になりました。
二毛作で栽培できて、コシヒカリ並みに美味しい、この期待の星は、あっという間に九州の代表的なお米へと成長していきます。誕生の1989年では国内作付割合は86位と、出始めなので当然の結果ではありますが、翌年の1990年には第11位(シェア1.6%)といきなりトップ10にせまる位置に。1991年には同6位(シェア3.0%)、1999年にはついに「あきたこまち」を抜き、3位(シェア8.6%)にまで登りつめました。※国内作付割合は「米穀の品種別作付状況 米麦の集荷等に関する基本調査結果(旧食糧庁)」より
ただ、東日本ではあまりこの名前、ほとんど耳にしません。それもそのはず、「ヒノヒカリ」の約6割は九州地方、残るほとんども四国地方で栽培されているのです。当然、九州ではコシヒカリよりも中心的なお米に。長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島の5県では県別作付割合1位となっています。「ヒノヒカリ」は西の横綱として、西日本でしっかりと地盤を築き上げていたのです。
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番外編
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2024年12月6日 更新