
スーパーには色んな鍋つゆが並んでいますが、ふるさと納税を活用するとご当地自慢の素材と素材にマッチした出汁や具材で美味しい鍋を楽しめます。
なによりも、手軽のところが気に入っている、日本酒好きの酒ディプロマの青木が推す「ふるさと納税で選ぶ寒い冬に食べたいご当地鍋のセット」の紹介です。
漁獲高日本一と言われている鳥取のずわいがにと紅ずわいがにのしゃぶしゃぶです。
鍋のお湯に軽く潜らせて外側に軽く火を通すだけで食せるので、黙々と食べるイメージではなく、ワイワイと生酛系の純米酒を楽しみながら半レアのふわトロの触感を楽しんで欲しいです。
生ずわいがにの棒ポーションが2倍のセットBだったら、一升瓶が空いてしまうので要注意です(笑)。
金目鯛の漁獲高日本一の伊豆のキンメダイしゃぶしゃぶです。
2度の旬があると言われていますが、最も脂がのった12月~2月です。この冬の時期に食したいのが伊豆の金目鯛です。
柔らかい身が出汁を纏ってしっとりとしたところを口に入れ、そして45度前後の純米酒の熱燗を口にする、この瞬間がたまりません。
あったかい鍋はもちろん、ぽかぽかに温めた部屋で楽しむ14度前後の純米酒と冷しゃぶ、これもまた贅沢な味わいです。
お酒の主原料は米です。私たち日本人のDNAも米を求めています。
そして、寒い冬は「きりたんぽ」の美味しい時期です。
きりたんぽは青森の北部が発祥と言われており、大館市のきりたんぽまつりでグランプリ受賞を受賞したベニヤマ工房のきりたんぽ鍋は是非賞味していただきたいと思います。
特徴は、比内地鶏のガラをふんだんに使用し、じっくり煮込んだ伝統の濃厚なスープ。
そして、丹精込めて作られたごぼう、まいたけ、ねぎ、せり、等の野菜とこんにゃくがセットになってお得感満載です。
山廃系の純米酒を45度前後の熱燗で楽しんでください。
水炊きといえば博多の中州です。
旨味と歯ごたえが感じられる鶏肉に鶏の旨味が凝縮された濃厚スープにはアミノ酸度が高めのしっかりした純米酒を45度前後の熱燗とのペアリングを楽しんで欲しいと思います。
〆はおじやも良いですが、チャンポンも試してみてください。
マグロの完全養殖で有名な近畿大学(近大)のくえ鍋セットです。
「鍋料理の王様」との呼び声が高いくえは年に数本しか捕れない幻の魚と言われています。
ところが、マグロの養殖で有名な近畿大学水産研究所がくえの完全養殖にも成功しています。
近大クエは紀州で生まれで温暖な鹿児島県奄美大島で大きく育てられ、その後白浜に戻り出荷の時を待ちます。手軽に食卓で味わえるようになった幻の魚。
45度前後の純米酒の熱燗がお勧めです。「ふぐよりおいしい!」と評されるくえの旨味がたっぷりと含んだ出汁で作る〆の雑炊がこれまた最高です。
お鍋には冷えたビールも良いですが、冷酒から熱燗まで楽しめる日本酒も是非とも試してみてください。今回選んだ鍋物には純米酒を14度前後、または45度の熱燗がお勧めです。精米歩合が50%以下の純米吟醸酒や純米大吟醸酒、アミノ酸度が高めのボディーがしっかりした日本酒、等々試してみてご自身のベストマッチを探してみてください。
因みに、銘柄に関しては食材と同郷のお酒を選ぶと間違いありません。