あまり世間では知られていませんが、実は「コシヒカリ発祥の地」福井県。その福井県がコシヒカリを超える新しいブランド米の開発に真剣に取り組みました。
その結果誕生したのが「いちほまれ」。今回は、国内最高レベルの品種開発力を持つ福井県が自信をもって送り出した新ブランド米「いちほまれ」のお話です。
もともとは夏場の高温対策から始まった新ブランド米開発。
かつて「コシヒカリ」を育成した福井県農業試験場では、その後もたくさんの新しいお米を世に送り出しておりました。その中、平成後半になってくると全国的な夏の異常な高温が問題に。
なぜかと言うと、高温下では稲から蒸発していく水分が多く、根から吸い上げる水分が追い付かなくなって枯れてしまったり、その蒸発を防ぐために気孔を閉じて成長を止めてしまったりするのです。さらに、夜間の気温まで高いと、昼に光合成で蓄えたでんぷんを呼吸するために消費し、稲穂へ十分なでんぷんが蓄えられず、未熟なお米が発生する原因となってしまうのです。しかも「コシヒカリ」がその影響を受けやすい、とのことで、それは大きな問題となりました。
暑さで夏バテしてしまうのは、お米も人間も同じなんですね。
数々の品種を開発してきた福井県のお米を食べ比べ!
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お米屋さんのこだわり極上米食べ比べセット ~福井県産ブランド米いちほまれ入り~
福井産無洗米いちほまれ・こしひかり各2kgセット【無洗米】
その名も「ポストコシヒカリ開発部」!!県の思いがネーミングにぎっしり詰まった組織の誕生!
近年の夏の高温問題を払拭し、かつ、かつて福井が生み出した「コシヒカリ」をも超える新しい品種を開発するべく、平成23年に福井農業試験場内に誕生したのが「ポストコシヒカリ開発部」!このネーミングだけで、意気込みが伝わってきます。
ふくいブランド米推進協議会の「いちほまれ」公式サイト(https://ichihomare.fukui.jp/index.html)では、ポストコシヒカリ開発部で次のように明確な3つの育種方針の下で開発を行った、と記されています。
1. 消費者の好みに合った味わいのある『おいしい』品種
2. 夏の暑さでもきれいに実り、おいしい味を実現し、倒れにくい品種
3. 病気に強く、有機質肥料で安定して栽培でき、農薬や化学肥料の使用を減らし、ふるさと福井の自然に負荷が少ない『環境にやさしい』品種
もうこの方針だけで素晴らしいお米が誕生しそう!県からの期待を背負ってポストコシヒカリ開発部は、新しいブランド米の開発に取り組んでいったのです。
福井農業試験場のある福井市産のいちほまれを、ふるさと納税でお取り寄せ!
福井が生んだブランド米「福井県産 無洗いちほまれ」2kg×3
20万種からスタート!?根気と科学と市民の協力から生まれた「いちほまれ」。
通常のお米の品種開発は、もともとあるお米の中から優れている株を選んでいく「分離育種法」と、求める特性を持つ品種を人工的に交配していく「交配育種法」の2通りがあります。コシヒカリを超えるお米を目指すポストコシヒカリ開発部がとったのは、まずは優れている株を選抜していく方法。発足当初の平成23年に植え付けした数、なんと20万種!!その後の収穫でも刈り取りから玄米になるまで手作業で行い、根気強く選抜を行っていったそうです。
一方、最新の技術も導入。ふくいブランド米推進協議会の「いちほまれ」公式サイト(https://ichihomare.fukui.jp/index.html)によれば、「稲の遺伝子により性質を識別する『DNAマーカー』による選抜を(独)次世代作物開発研究センターとの共同研究により、全国に先駆けて取り組み」、高温に強いなどの求める特性のお米を科学的に選抜していきました。
ポストコシヒカリ開発部による選抜は、研究者だけでなく市場調査での食味の嗜好の条件なども加えながら、1年ごとに20万種から1万2千種、2千種、100種へとだんだんと絞っていきます。5年後の平成28年、福井県民の食味の評価をふまえ最後に残った4品種から1品種を決定。平成29年4月に品種登録を行い、「いちほまれ」が誕生しました。
福井県が誇るコシヒカリを超える米「いちほまれ」。もちろん県内各自治体からふるさと納税サイトに出品されています。
福井県産いちほまれ5kg
福井県産いちほまれ10kg
【3ヶ月連続お届け】福井県産新ブランド米 いちほまれ 5kg×3ヶ月(計15kg)
いちほまれ 玄米 2kg×3袋(計6kg)
「越の国」ではなく「日本一」を目指して!
かつてコシヒカリの時は、「越前(福井)」「越後(新潟)」の旧国名にちなみ「越国(コシのくに)に光り(ヒカリ)輝く品種」となることを目指して名付けておりました(名付けたのは新潟県ですが)。でも今回は違います。そのコシヒカリを超えることを明確に目指したお米なのですから。
そこで「いちほまれ」の命名。ふくいブランド米推進協議会の「いちほまれ」公式サイト(https://ichihomare.fukui.jp/index.html)によると、「『日本一(いち)美味しい、誉れ(ほまれ)高きお米』となってほしいという思い」を込めて名付けられました。
また、同サイトによると「いちほまれ」のおいしさの特徴は、「絹のような白さと艶」「口に広がる優しい甘さ」「粒感と粘りの最高の調和」で、食味としてもコシヒカリより優れているとのこと。その美味しさは、しっかりと国内で認められており、平成29年~令和元年産米の食味ランキング(日本穀物検定協会)にて3年連続で「特A」を獲得!(平成29年、30年は参考品種として出品。正式な食味ランキング参加は令和元年産米から)専門家からも非常に高い評価を得ることができました。
自分用にもギフトにも。日持ちしやすい2合タイプの真空パックは保存にも便利です。
「いちほまれ」真空パック 精米 300g×6個 計1.8kg
コシヒカリを超えることを目指して開発された「いちほまれ」。ブランド戦略に対する福井県の力の入れようは半端ありません。コシヒカリを抜いて、名前のとおり「日本一」の座につく日は近いのかもしれません。
いま選ばれている人気の返礼品をチェック!
生活に欠かすことのできない食材のお米。最近はコシヒカリやつや姫、ひとめぼれなどブランド米がたくさんあり、色々なお米を食べてみたい!という方は多いですよね。ふるさと納税では全国各地の米をお得にゲットすることができます。人気のブランド米や自然栽培の米など、ふるさと納税では様々な米が取り扱われています。大人気の返礼品である米の中で、特に人気の米は何なのか、ふるさと納税の米の人気ランキングをご紹介!1位に輝くのは米で有名な新潟県なのでしょうか?!
ふるさと納税
「お米 いちほまれ」ランキング
2025年1月26日 更新